UI Design
メタフェイズはかっこいいデザインは作りません!―メタフェイズが考えるデザインの話
こんにちは、エクスペリエンスデザイン(XD)事業部の吉本です。
このブログで3回にわたって、メタフェイズのデザインにまつわる考えをお話ししたいと思います。
第1回は、「何のためのデザイン?」がテーマです。
かっこ良くてもビジネスの成果が出ないデザインは意味がない
ウェブ制作会社である僕らのところには、「かっこいいホームページをお願い!」という依頼を多くいただきます。
それは本当にありがたいことなのですが...。
正直なところ、メタフェイズでは「かっこ良さ」だけを追究したデザイン、クリエイティブ制作をメインに行っているわけではありません。
なぜなら「かっこ良さ」というのは、個人の好みの問題になるからです。
僕らが最も重要だと考えているのは、お客様のサービスにとってベストなデザインであること。
お客様のビジネスに成果が出るようなクリエイティブでなくてはいけないと考えています。
...と、偉そうなことを書いていますが、実は僕もデザインについて勘違いをしていた時期がありました。
「デザインはアートじゃない」という言葉
それはメタフェイズに入社したてのころ、とあるプロジェクトに関わったときのことです。
僕はプロデューサーとして、「とにかくかっこいいクリエイティブにしよう」と張り切っていました。
プロジェクトのメンバーに対しては、「そうじゃない」「もっとおしゃれに」「何か違うなー」と漠然としたディレクション。
まさに「デザイナーに聞いた!こんなディレクターとは仕事したくない」に出てきそうなキャラで、現場を困らせていました。
でも、そんな僕に「デザインはアートじゃないよ」とアドバイスしてくれた人がいたんです。
その人は、現在もいっしょに働いている社内のあるデザイナー。彼の言葉は「かっこいいことがデザインである」という僕の思い込みを変えました。
「デザインはアートではない」の意味するところは、「かっこ良く」が前提ではないということ。
例えば、テレビのリモコンや商業施設の看板などは、かっこいいとはいえないかもしれないけれど、わかりやすくできています。なぜなら、それらの目的は使う人や見る人にきちんと情報を伝えることだからです。それがデザインの役割なのだと、僕は気付くことができました。
ですから、クリエイティブやデザインについて、お客様が思い違いをされている気持ちがよくわかります。
その誤解を解き、お互いに「クリエイティブやデザインを行う意味」について理解を深めながらお仕事ができたらと思っています。
成果の上がるデザインを制作するために、メタフェイズが行うこと
では、具体的にメタフェイズではどんなことをするのでしょうか?
それは、お客様へのヒアリングです。
お客様がデザインを通して何を解決し、どのような成果を挙げたいのかを詳しく伺います。
例えば「ウェブサイトが古いので、今っぽいデザインにしたい」という依頼があったら、「新しくすることで、どんな変化を求められていますか?」と聞きます。すると、本当の目的はリニューアルするだけではないということがわかってくるのです。ヒアリングを重ねて、メタフェイズのほうから別角度での提案をさせていただくということもあります。
詳しくは、こちらのブログもご参照ください。
最後に。
僕はクリエイティブ部門の責任者ですが、デザイナーのキャリアはありません。
「デザイナーじゃないのにクリエイティブの話?」と驚かれるかもしれませんが、デザイナーだけでなく、プロデューサーもディレクターもエンジニアもクリエイティブについて考えるのが、メタフェイズという会社です。
次回は、デザイナーについての話をします。残り2回も、お読みいただけるとうれしいです。
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