株式会社メタフェイズ

Management

企画から制作まで一気通貫で施策ができるチームに!時代のニーズに合わせたチームづくりを考える

今年も早いもので半年が過ぎ、年初に立てた目標を振り返る時期。チームの体制を大きく変えて、第2四半期をスタートすることになりました。そこで今回のブログは、制作会社のチームづくりについて僕の考えをお話ししたいと思います。

ウェブ制作会社に求められる役割が変わった

事業部の前身は、Webインテグレーション事業部という制作事業を行う部署でした。
3年前に、「Webによるユーザーエクスペリエンスを通して、お客様のビジネス課題を解決したい」という思いのもと、事業部をリニューアルをしました。今回の事業部のリニューアルとチーム体制の変更には、お客様のビジネス戦略がよりデジタルへシフトし、デジタルを活用することの必然性が高まっているという背景があります。
例えば、今までは「サイトが古くなってきたので新しくしたい」「3年前に作ったものなのでデザインが古い印象がある」などといった、見た目に対する印象を改善したいというご相談が多かったです。
しかし最近では、「Facebookからの流入における記事ページの離脱率を改善して欲しい」「店舗集客にもっと活用したいので、予約数が向上するような施策を実行して欲しい」といったような、定量的な目標を持ち、効果を可視化することに重点を置いたオリエンテーションを受けることが少なくありません。
つまり、制作会社は、Webに関連した何かを制作する作業だけではなく、さらにそれを用いることで、どうやって事業で成果を出すのかを語り、実現する役割を求められるようになってきたといえます。
テクノロジーが次々と生まれ、複雑化している中で、僕ら制作会社は、Webをビジネスに活用するプロフェッショナルとして「こんなことができますよ」と、お客様が考える期待以上の提案をすることに存在価値があると考えています。

チーム全体のスキルアップを目指す新事業部

それでは、制作会社にとって、どのようなチーム体制が望ましいのでしょうか。僕らはこれまで、デザイナーチーム、ディレクターチームといった職種単位でチームを構成し、プロジェクトが立ち上がる度にメンバーをチームから選抜する形をとっていました。
この形は同一職種内でのコミュニケーション、連携が増え、職種単位での専門性が高まるというメリットがあった一方で、職種をまたいだ交流が弱くなりプロジェクトチームとしての経験が積み上がらないというデメリットがありました。
前述した、何かを制作するだけでなく、施策を実行し成果を出すという価値を実現するには、「企画」「設計」「制作」と、異なるレイヤーの仕事がきちんと連動している必要があります。
そこで、さまざまな職種のメンバーが集まった複合チームのほうが、全職種が一貫した経験を積み上げられるので、お客様に提供する価値を高められるのではないかという仮説を立てました。
結果、デザイナーチーム、ディレクターチームというような職種別のチーム体制から、さまざまな職種のメンバーが集まった複合チームに変えています。
新事業部は、僕らが理想とする「事業目線を持つデザイナー」がより活躍できる体制でもあります。要件定義から制作、そしてリリースまで、すべてに関わっていく。UX / UI に専門性を持たせ、強みをさらに磨いていきたいのです。個々のスキルだけでなく、チーム全体として経験値を上げていきたいと考えています。

変化を前向きにとらえるためのコミュニケーション

最後に、いっしょに働くメンバーとのコミュニケーションについてもお話しします。
目まぐるしく変化するWeb業界ですが、組織や自分の役割が変わることに戸惑いを感じるメンバーがいるかもしれません。まずは現実問題として、会社が収益を上げ、成長をし続けていくために必要な変化であるということは、理解してほしいと思います。その上で、変化をすることが、自分が手掛けた仕事のフィードバックを受けたり、世の中への貢献度を知ったりする機会につながることを伝えたいです。
制作だけでなく、施策そのものを一気通貫でお手伝いさせていただくことで、「サイトを作りました」「ありがとう」だけでなく、「あなたが制作を担当した仕事のおかげで、売上が伸びたよ」といった具体的な成果を聞くことがあるはずです。それは、もっといろいろなことに挑戦してみたいというモチベーションにもなると思います。
制作会社の戦略ごとに、チームづくりの方法はいろいろありますし、まだ手探りでチームを作っている段階です。
制作会社の「セールスポイント」は、さまざまなスキルや知見を持つ「チーム」そのもの。
ウェブ業界の変化やチームの強みを見定めながら、いいチームを作っていきたいと考えています。

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